「この土地が気に入ったから買いたいけど、建ぺい率・容積率っていうのが書いてあるけど、それって何?」
こんな疑問を持たれた方、いらっしゃるのではないでしょうか?当社にお越しのお客様の8割が同じ疑問を持たれています。「ああいう家を建てたいな」と想像を膨らませている、その理想の家が建つためにも建ぺい率・容積率は家づくりには外せないワードです。
しっかりと理解して打合せを進めていかなければ、思い描いていた理想の家ではない、ということも現実に起こってしまいます。
せっかく建てる自分たちの家だからこそ、失敗をしないために、建ぺい率・容積率について学んでおくことをオススメします。
そこで今回は、
- 建ぺい率
- 容積率
について初心者目線でそれぞれ意味を説明し、大きな範囲で理解を深められるようにして、よくある疑問と照らして解説していきます。
建ぺい率とは?
土地(敷地面積)に対する建物(建築面積)の割合のことを、建ぺい率といいます。
この時の建物(建築面積)とは、建物を上から見た面積で、以下のような計算式で求められます。

何のために建ぺい率は決められてるの?
- 防災
- 風通し
- 日当たり
といったお客様の家のためであり、そこで生活する近隣住民のために建ぺい率の制限は地域の都市計画基準によって決定します。
容積率とは?
延べ床面積の、敷地面積に対する割合を、容積率といいます。
この時、延べ床面積は、先ほどの建ぺい率の時と違って、二階を含めた面積を合わせて求めます。

ただし、玄関やバルコニー・ベランダ、ロフトなどの一部は延べ床面積に含みません。
ここでよく言われる疑問です。
建ぺい率は近隣住民との兼ね合いや安全・住みやすさのために設けられているのは分かるけど、容積率は何のために定められているのかということです。
容積率は何のために設けられているの?
延べ床面積の広い大きな家は、基本的に住む人数も多くなります。
容積率は、人口制限のために設けられています。
つまり、容積率の高い家ばかりを増やしてしまうと人口が増え、インフラ(下水や周辺道路など)が追いつかなくなり、住みやすい街ではなくなってしまいます。地域の都市計画や街づくりに関する法律を設けることで、その街の統制(平等さ)を保つために、建築基準法によって容積率は設けられています。もちろん建ぺい率同様に地域によって異なります。
※街の都市部などはその逆で人口を集中させても問題が無いため、高層マンションが建設されているのです。
「でも、どうせなら大きな家を建てたいな・・・」というもお声をいただきます。
そこで続く疑問が以下のようなことです。
建ぺい率・容積率を守らなかったら?
違法建築物という扱いになります。
そうなると、家を建てても
違法建築物となり行政指導の対象はもちろん、住宅ローンを借りる予定だった金融機関(銀行)からも申し入れを拒否される事態へ発展してしまいます。
仮に、住んだあとにその家を売ろうとしても、違法建築物では買い手がなかなか見つかりません。
そういったことにならないよう、建ぺい率・容積率は、建築の計画段階からチェック、改善、遵守しなければいけない重要なものであります。
またこんな疑問もあります。
理想とする大きな家を建てたい場合はどうしたらいいの?
最初に申し上げた通り、建ぺい率は地域の都市計画(基準)によって異なります。
そのため、土地をお探しの際に、建ぺい率・容積率をしっかりみて考えてから、購入を検討することがオススメです。
ですが、この建ぺい率・容積率を守りながら、大きな家を作る方法はいくつもあります。
- 地下(建物全体の全体の1/3以下)
- ロフトや屋根裏収納
- 吹き抜け
- 車庫・ガレージ
- 高さ制限を守った階層を増やす
などは、制限対象にならないので、そういったアイデアを取り入れることで理想の家を作ることは可能です。
お客様によって何を基準に「大きい家、理想の家」とするかは十人十色です。
理想の家が建てられる地域なのか分からないこともたくさんあります。
分からないこと、聞いてみたいことは是非、お気軽にお問い合わせください。
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