畳離れが囁かれるものの、やっぱり畳があると、日本人は安心し、落ち着けますよね?
ですが、この畳にも色々な種類・素材の違いがあることは、ご存知ですか?
「畳なんて野暮ったいから嫌。」
「ソファやベッドの生活だから、畳はいらない。」
そんな、畳に対する考えをお持ちの方でも、畳を知ると
「こんなオシャレな畳があるなら。」
「ちょっと、我が家にも取り入れてみたい。」
と畳に対する考え方が変わってきます。
そこで今回は、畳の種類について説明します。
- デザイン
- 素材
- 施工方法
畳のデザインの種類は?
畳のデザインでいうと、縁(へり)の有無によって見た目が異なります。
それぞれについて説明します。
縁あり
畳の縁には意味があります。
- 衝撃から畳を守る
- 隙間を埋める
基本的に、角というのはどうしても擦れやすく、消耗も激しい部分です。
ですが、縁があると、畳をしっかり守ってくれるという役割があり、長持ちします。
縁の消耗が激しい場合は、縁だけ交換ということも可能です。
また、この縁もデザイン・色の種類が豊富で、同じい草の色でも、縁を変えるだけで見た目が変わります。
古くは、この縁の色や模様の違いで、階級を表していました。
縁なし
畳の端に縁が付いていません。
見た目もスッキリして、モダンなデザインの部屋にも合います。
メリット・デメリットを説明すると、以下のような違いがあります。
メリット
- オシャレ
- どんな部屋にも合う
- スッキリして広く見える
オシャレな見た目で、この縁なしを選ぶ方が増えています。
デメリット
- 傷みやすい
- 値段が高い
縁がない分、消耗が激しくなります。
また、一般的な縁あり畳に比べると、値段は高くなります。
畳の素材の種類は?
畳というと、い草が一般的ですが、それ以外にも種類はあります。
畳の素材の種類について、それぞれ特徴を説明します。
- い草
- 和紙
- 樹脂
い草
高級な畳ほど、い草の本数が多く密度が高くなります。
い草のメリット
- 消臭
- 脱臭
- いい香り
い草には、消臭・脱臭の効果がありますが、い草特有の香りがするのも特徴です。
い草のデメリット
- カビやダニが発生しやすい
- 湿気に弱い
- 日焼け・摩擦によって劣化しやすい
い草は天然素材の為、湿気に弱く、カビ・ダニが発生しやすくなります。
和紙
こより状にした細い和紙を編んで作ったのが、和紙製の畳です。
紙なので、着色しやすく、いろいろな色があり種類も豊富です。
和紙のメリット
- 耐久性が高く、長持ち
- ダニやカビに強い
- 撥水性が高い(汚れにくい)
- 変色しにくい
紙だから弱いと思われがちですが、い草よりも丈夫です。
和紙のデメリット
- 調湿効果はない
- い草よりも高い
- い草のような匂いがない
い草のような香りはなく、費用面ではい草の倍以上する場合があります。
樹脂
ポリプロピレンという繊維状にしたプラスチックを編んでできたのが、樹脂製の畳です。
樹脂のメリット
- 汚れに強い
- カビ・ダニが発生しにくい
- カラーバリエーションが豊富
- 丈夫
クッション性が高く、汚れにも強いという面でも、小さな子供がいる家庭では、安心安全でしょう。
樹脂のデメリット
- いい香りがしない
- 値段が高い
プラスチックなので、匂いがしないのはもちろんですが、和紙よりもさらに値段が高くなります。
畳の施工方法の違い
- 敷き込み
- 置敷き
という2つのタイプがあります。
それぞれについて、説明します。
敷き込み
和室など、畳を敷くスペースを設け、下地である板の上に敷き入れこむタイプで、一般的によく目にするのがこの敷き込みです。
置敷き
フローリングなど、専用スペースがなくても手軽に置いて使えるのが、この置敷きタイプになります。
手軽に設置でき、場所移動も簡単です。
その他、畳は置き方・向きによっても違った印象になります。
畳の種類を知り、畳に興味を持たれましたら、ぜひ新しいお家にも取り入れてみませんか?
畳のある生活で、オシャレな床座スタイルを過ごすことができます。
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